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芦屋釜

2021-12-02
芦屋釜(あしやがま)
 
筑前国(福岡県)の遠賀川の河口の山鹿庄葦屋津で鋳造された茶の湯釜の総称。
規源については明恵上人が茶の湯釜の製作うを依頼したのに始まるという説も伝えられるが、これは茶の伝来から考えた江戸時代の憶説にすぎない。特に足利義政の東山山荘には芦屋を領した大内政弘から続々と多数の芦屋金子が進上された。
 
12代 和田美之助作 芦屋写炉釜

萩焼

2021-11-29
萩焼(はぎやき)
 
長門国(山口県)萩の陶器で永生(1504~21)ごろに始まったとする説もあるが通説では毛利元が萩へ築城隠居して
まもなく、かねて文禄、慶長の役に従帰した朝鮮人陶工李敬が、松本に良質の陶土を発見して開窯したのが始まりという。
李敬はその名を坂本八助と改め、さらに坂高麗左衛門と称した。その子孫も毛利公に保護され、現在11代に及んでいる。
李敬の兄李勺光の孫山村平四郎光俊が始めた深川焼、三輪休雪の三輪窯、林半六らの系統の窯もあり、これらすべてが
萩焼の名で呼ばれる。
 
田村悟朗作萩焼茶碗

斗々屋

2021-11-24
魚屋(ととや)
 
斗々屋とも書く。御本手に属する朝鮮茶碗の一種で、その名からして堺の魚商の元締めであった納屋衆、利休や津田宗及などが所持したか、そのゆかりにつながる茶碗と考えられる。普通さ魚屋と呼ばれる茶碗は朝顔形に口が開いた平茶碗が多く、高台は小さく整っている。一見上釉がかかっていないように見える茶碗が多いが、ごく薄い水釉が総体に
掛かっている。
 
韓国 徐 陶斎作 斗々屋茶碗

伊羅保

2021-11-23
伊羅保(いらほ)
 
朝鮮産御本茶碗の一種で鉄分の強い砂質の素地を轆轤成形で薄く仕上げたものであるあるが、その土質のため
轆轤目が筋立つのが特徴とされ、そのざらめいた肌が手にイライラするところからこの名が出たという。
薄作りのためベベラ口が多く景色の一つに数える。高台は大きく手強く竹の節になるものが多い。
 
村田陶隠作伊羅保茶碗。

染付

2021-11-21
染付(そめつけ)
白地の素地に呉須(コバルト)で下絵付を施し上釉をかけて高過火度還元焼成した磁器の総称。中国では青花(華)釉裏青と呼ぶ。染付の焼成は中国宋時代にはじまったと考えられ元代を経て明代初めに完成した。
 
染付山水皆具 手塚祥堂作。
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